お魚の街 魚津
片貝の川の瀬清く行く水の 他ゆることなくあり通ひ見ん
越の海の信濃の浜を行き暮らし 長き春日も忘れて思へや
立山の雪し来らしも延槻の 河の渡り瀬鐙浸かすも
大伴家持
古来、魚堵と称し、小戸ヶ浦・小戸・小津と言われてきたものが、魚の産地、魚津に改称。
魚がよくとれ、あちこちからだんだん人が移り、しだいに家数も増えてきたと
言い伝えられており、魚津の名前自体が自然の恵みに由来しております。
魚津は古くから豊富な水があり豊かな台地と知られたところでありました。
万葉の歌人、大伴家持がその様子を詩に詠みました。
3000mの立山連峰の毛勝三山の大雪渓を源とする延長わずか27Kmの片貝川は、
標高差が著しく日本一の急流河川といわれています。
片貝川の清澄な水は魚津のさまざまな農作物を育み、磨き、地下水や湧き水となり
人々の体を潤し、おいしい魚の宝庫、富山湾に注がれます。
最深1000mにもおよぶ天然のいけす富山湾には、山からの湧水による川があり
魚たちの楽園となります。
春、深海ならではの神秘の光を放つホタルイカにはじまり、一年を通した豊富な魚種。
冬には大地を揺るがす雪起こし、ブリ起こしと共にやってくる寒ブリや寒ハギ、
身たっぷりのベニズワイガニ、甘さ絶品の甘えびは奇跡の富山湾のあかしです。
恵まれた食材に溢れ、加工はもとより、腕自慢の飲食店がたくさん集まるお魚の街魚津です。